防災・防犯
語彙
知っておきたい用語
「防災」とは災害を未然に防ぐための取り組みをいい、行政が行う防災施設を設置するハード事業と避難対策などのソフト事業により、『被害を出さない』ための工夫が主でしたが、近年では、いわゆる「天災」による災害を完全に防ぐことは不可能とされ、想定される被害を減らす『減災』としての工夫が求められています。
防災が被害が出さない取り組みであるのに対して、あらかじめ被害の発生を想定したうえで、その被害を低滅させていこうとするものが滅災です。
日頃から市民と行政が協働し、地域の防災力を向上させた「災害に強いまちづくり」を推進していく必要があります。
まずは、自分達でできる対策から取り組みましょう。
けが・事故・火事の電話先
119
けが人がいる場合は、119番に電話をして、救急車を呼びます。
119
火事が起きた場合は、119番に電話をして、消防車を呼びます。
110
安全な場所に移動し、110番に電話をして、警察官を呼びます。
秩父市内の指定緊急避難場所・指定避難所
避難所の種類(すべて秩父市が指定)
自主避難所
大雨や台風などで、土砂災害の発生が予想されるなど身の回りに危険を感じた時に、自主的に避難する際の施設です。
指定緊急避難場所
切迫した災害の危険から命を守るために避難する場所です。
指定一般避難所
災害時に被災者が一定期間避難生活を送るための施設です。
指定福祉避難所
災害時に体育館など一般の避難所での避難生活が困難な高齢者や障害のある人など、配慮を必要とする方が安心して避難できるように開設される施設です。また、市と協定を結んだ社会福祉法人等の協力を得て、高齢者福祉施設や障害者福祉施設が指定されています。
広域避難場所
地震などによる火災の延焼拡大の危険性が高まった際に避難する場所です。
自主避難所・一時避難場所・避難所
QRコードからGoogleマップで施設の位置を確認する事ができます。
指定福祉避難所
QRコードからGoogleマップで施設の位置を確認する事ができます。
防災・滅災措置
防災対策に取り組みましょう!
- 家具の転倒・落下防止
阪神・淡路大震災で亡くなられた方の9割近くは家屋の倒壊・家具の転倒が原因による圧死となっています。また、家具の上に物が置いてあると、落下する恐れがあります。
- 避難経路を確保
玄関などの出入り口や階段に、いろいろな物が置いてあると、いざというときに障害物となってしまいます。
- 家庭内での備蓄
平成26年2月の大雪では、外出できない状態になったり、一部の地域では孤立集落が発生しました。大雪災害時は物資輸送に支障をきたすため、物流が停止する場合があります。日頃から災害に備え、家族が最低三日間(一週間分を推奨)生活できる備蓄品を用意しておきましょう。
- 非常持出品と非常備蓄品の準備
非常持出品
- ヘルメット・防災ずきん
- LEDライト・予備電池
- 飲料水
- 貴重品(預金通帳、印鑑、現金、健康保険証など)
- 食品(カップ麺、缶詰、ビスケット、チョコレートなど)
- 救急用品・薬・衣類(セーター、ジャンパ類)
- 下着・毛布・携帯用ラジオ(予備電池)
- マッチ、ライター、ろうそく・使い捨てカイロ
- ウェットティッシュ・マスク・タオル・体温計
- 哺乳瓶・ミルク・おむつ
非常備蓄品
- 飲料水(一人1日3リットルが目安)
- ごはん(アルファ米)・ビスケット・板チョコ
- 乾パン・缶詰
土砂災害の種類と特徴
土砂災害:突発的に発生し、すさまじい破壊力で一瞬にして多くの生命や財産を奪ってしまう土砂災害は、大きく3種類に分けることができます。大雨や長雨のときに次のような現象を確認したら、防災期間に通報し、早めに避難しましょう。
がけ崩れ
- がけに割れ目がみえる
- がけから小石が落ちる
- がけから水が噴出する
- 木が倒れる
土石流
- 川の水が異常に濁る
- 雨が降り続いているのに川の水位が下がる
- 濁水に流木が混じりだす
- 地鳴り・山鳴りがする
- 腐った土の臭いがする
地滑り
- 地面にひび割れができる
- 地面の一部が落ち込んだり、盛り上がったりする
- 川や池の水が濁る
- 家やよう壁が傾いたり、亀裂が入る
土砂災害警戒区域と土砂災害防止法
県は、住民の生命を守るため、土砂災害が発生する恐れのある区域について、警戒区域・特別警戒区域を指定しています。
土砂災害防止法とは?
土砂災害防止法とは、土砂災害から国民の生命を守るため、土砂災害のおそれのある区域についての危険の周知、警戒避難態勢の整備、住宅等の新規立地の抑制、既存住宅の移転促進等のソフト対策を推進しようとするものです。
土砂災害警戒区域
土砂災害による被害のおそれがある区域です。
土砂災害特別警戒区域
土砂災害警戒区域のうち、建築物に損壊が生じ、住民に著しい危害が生じるおそれがある区域です。
- 避難するタイミングを判断する
大雨警報が出て、避難する段階になった時は、今後雨がどのように変化するかを知っておくことが大切です。避難のタイミングをはかるには、気象庁の防災情報が参考になります。
1時間の雨量が30mm以上の場合は、外に出ると危険なので、安全を確かめてから行動するようにしましょう。
避難に関する情報は何で知ることができるの?
高齢者等避難、避難指示は防災行政無線や安心・安全メール等でお知らせします。安心・安全メールを受け取るには事前に登録が必要になりますので、下記を参照してください
帰宅困難者になった場合の行動はどうするの?
首都圏で大きな地震が発生した場合、公共交通機関が停止し、多くの人が帰宅できなくなる可能性があります。
万が一、外出中に地震が発生し、帰宅困難者となった場合には、むやみに移動をせずに、まずは家族や自宅の安否確認を行いましょう。
地震などが発生すると、無事かどうか確認するためたくさんの電話が使われます。すると、電話が使えない状態が続きます。阪神・淡路大震災の時に、5日間くらい使えない状態が続きました。
NTTでは、地震など災害が発生したときに使える伝言ダイヤルサービスを平成10年から開始しました。震度6弱以上の地震や火山の噴火など、たくさんの人が電話を使い、つながりにくくなりそうなとき、NTTが伝言ダイヤルを使えるように設定します(毎月1日および15日、正月三が日、防災週間、防災とボランティア週間には体験利用ができます)。
災害伝言ダイヤル(171)
171
をダイヤルした後、ガイダンスに従ってください。
- 家庭の電話よりも公衆電話
公衆電話は、地震などの大きな災害が発生した場合「災害時優先電話」という扱いになり、通話が優先されるため、つながりやすくなります。
防災Q&A
Q1
- 料理中に地震が発生! 火災が怖いので、とに かく火を消すことを優先すべきだ。
- 大きく揺れている間に火元に近づくのは危険。無理をして火を消そうとすると、大やけどをすることもあります。揺れが収まってから火を消しましょう。無理をせず、まずは自分の安全確保を優先しましょう。
Q2
- 道路を歩いているときに地震が起きたら、建物や塀につかまり揺れをしのぐ。
- 建物やブロック塀は倒壊の危険があるほか、看板やガラスなどが落下してくる危険があります。道路にいるときに地震が発生し たら、バッグなどで頭を守り、建物やプロック塀から離れるようにしましょう。
Q3
- 家具は中に物をたくさん入れて重くしておけば地震が起きても倒れる心配はない。
- 重そうに見えるタンスなども、地震が起きれば 倒れてしまいます。実際に家具の転倒により死亡するケースもあります。家具の転倒防止対策をきちんと行っておきましょう。
Q4
- 油なべは、どんなに弱火にしておいても発火することがある。
- 油は 360~400℃まで上昇したときに自然発火します。どんな弱火にしていても発火温度に達するので、火がついているときはその場から離れないようにしましょう。
Q5
- 台風の強い風が弱まったら、すぐに家の周りの安全を確認した方がよい。
- 台風の強い風が急に弱まることがありますが、 1~2時間後に吹き返しの強風がやってくることがあります。風が弱まったからといって安易に外に出たり、屋根に上ったりしないようにしましょう。